こんにちは、いとうです。長らくほったらかしにしてしまいまして…ここで更新したいと思います。
先日、実行委員会のずいぶん遅い打ち上げを行いました。改めて、ご支援、ご尽力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。この打ち上げで実行委員会としての活動はひとまずお休みになります。委員会の初ミーティングは新年明けて1月下旬を予定しております。スタッフの皆さん、頑張りましょうね!!来年もよろしくお願い致します。
さて、今日はその来年の“樂”にむけて、あるヒントをつかんできましたのでご紹介したいと思います。
場所は郡山からJRで1駅の奈良。たくさんの社寺が並ぶ国際観光都市・奈良は『春日若宮おん祭』のお渡り式を4日後に控え、街のあちらこちらで幟やタペストリーを見かけ、お祭りムード。その奈良の街の南方に『奈良町』と呼ばれるエリアがあります。町家が多く立ち並び、おしゃれなカフェや雑貨店なども散在するこのエリアは、雑誌やテレビなどで取り上げられることも多くなり、今や奈良観光の中心的存在です。今日は天気もあまりよくなかったにもかかわらずたくさんの観光客が訪れていました。この奈良町では少し前からわらべうたをテーマにしたまちおこしが注目を集めています。10月には『わらべうたフェスタ』が開催され、音楽によるまちづくりの取り組みが行われています。そういった取り組みの中心的施設が今回の舞台、奈良市音声(おんじょう)館です。

この施設は、歌声による人づくり、街づくりを目指して、平成6年10月に奈良市が設立し、管理・運営は(財)ならまち振興財団が行っています。わらべうた教室や劇団「良弁杉」の運営を始め、職員によるミニコンサートや、ギャラリー展示なども開催(本館HPより抜粋)しています。いわゆる『公共文化施設』と呼ばれる類のものですが、やけに馬鹿でかくて、何のための施設なのか分からないようなただの『ハコ』ではなくて、景観ともマッチしたこじんまりとした建物・施設。今日はここで『エントランスコンサート』が開かれました。
会場の音声館エントランスホールは満員になっても100人弱ほどのこじんまりとした空間。

このコンサートは音声館のスタッフが自ら企画し出演するというスタイル。今回はゲストに『アンサンブル・ブルースター』を迎えてのステージ。『アンサンブル・ブルースター』は、清教学園高校出身の音楽系大学に通う同級生3人のアンサンブル。声楽・トロンボーン・ピアノという異色のトリオで今回がこのメンバーでの初舞台、とのこと。このゲストのプログラムのあとに音声館スタッフの企画プログラムが続きます。曲目はポップス中心で誰もが知ってる親しみやすい曲ばかり。それに呼応して客層も様々。まさに老若男女だ。
後半のプログラムは『みんなで歌おうコーナー』と題され、ステージ上に現れる模造紙の歌詞カードを見ながら観衆も一緒に歌おうという企画。今日は昭和20年代前後の曲をいくつかという選曲。バブル期生まれの僕でも聴いたことあるような有名なナンバーで、会場は『観客の歌声』に包まれる。思わず歌ってしまう、思わずとも参加“させられて”しまうような工夫にちょっぴり感動。
この企画のすごいところ、それは身近に、生の音楽に触れ、実際に歌って、音楽の楽しさや喜びをプレイヤーとオーディエンスが一体となって共有できるところ。かしこまったもの、特別なものではなく、本来音楽は生活と密着したものであるはず。いつの間にかデジタルオーディオプレイヤーが世の中を席巻。デジタル録音したものをイヤホンで聴くような薄っぺらいものになってしまっているけれど、体を使ってやるのが本当の音楽なんだなぁって改めて実感させられました。終演後のお客さんの顔は一応にしてみんな明るい笑顔でした。やっぱりこれですね!!
来年の“樂”が目指すべきもののひとつは『共有』だと感じています。そういった音楽の楽しさの「共有」やまちを思う気持ちの「共有」、そしてもっともっと大きなスケールでたくさんの人がひとつの時間・空間を『共有』できるようなお祭りを目指したいと考えます。世代や性別、さまざまな境遇を越えてつくり上げることに大きな意味があるはずです。私たちも音楽を通じてみんながひとつになれる工夫をこれから考えたいと思います。